「オーガニックライフ東京」は、毎年3万人が集う都内最大級のヨガイベントです。
今年は4月17日(金)からの3日間、コロナ禍に負けず100クラスをオンライン配信する「“ネットで”オーガニックライフ東京」を開催しました。
前夜祭を含む4日間で28,099名が参加した、世界初のオンラインヨガイベントを振り返ります。

無料配信の前夜祭特別クラスが急遽実現!

ロベルト・ミレッティ
“The Power of Connection”~繋がりの力~

前夜祭に登場したのは、Odaka YOGA創始者のロベルト・ミレッティ先生。
日本と同じくコロナ禍にあるイタリアから7時間の時差を超え、「私たちは、怖れから愛への変容を試されています。何があっても立ち止まらず、心を自由に保ち、愛を与えあいましょう」とメッセージしました。

レッスンで意識したのは、すべての動きが体の中心(丹田)から始まり、中心に戻る波のような滑らかな動き。そして、世の中の混乱から離れて心を鎮めるために自分とつながり、不安に打ち克つために他者とつながりパワーを養えました。

UTLの人気講師のクラスを「自宅で気軽に」の贅沢

HIKARU
シヴァナンダヨガ完全実践
アーユルヴェーダの古典に学ぶ~食事の8つのポイント~

シヴァナンダヨガ正式指導者のHIKARU先生が、始まりのマントラ、呼吸法、ポーズ、瞑想、終わりのマントラの順で行うシヴァナンダヨガを指導。
ポーズは誰もが無理なくできるものを選択して行い、浄化の呼吸法や瞑想では思考がクリアになる感覚を味わえました。

また最終日には、アーユルヴェーダの知恵に基づく健康を守るための食事法をレクチャー。調理法や食材の組み合わせ、五感を働かせ感謝して食べるなど、家ごはんが増え食とゆっくり向き合えるこの時期に役立つ知識が満載でした。

中村尚人
瞑想へ誘うヨガの解剖学
ヨガの何が心を変革していくのか?~ヨガの心理学~

アーサナクラスのイメージが強い中村尚人先生が、身体面から瞑想と心理学を紐解く意外性のある2クラスを担当。
瞑想を扱うクラスでは、体が整うと心も鎮まるという身体心理学の考え方に基づき、坐法で完全なリラックス状態になるための体のしくみを解説。頭頂を引き上げて背骨を伸ばすなど、緊張や力みのないニュートラルな状態を作る座り方について実践を交えて学びました。

ヨガの心理学のクラスでは、「自律神経はエゴと密接」だと語った中村先生。そして、交感神経は動物神経、副交感神経は植物神経と定義し、植物のようにじっとして環境と一体化するとエゴが減ると解説。生物学や脳科学による科学的なアプローチから見えてくる事実は発見の連続でした。

向井田みお
瞑想の違いを学ぶ~YOGA、マインドフルネス、ハタヨーガ
深い瞑想のためのYOGAと呼吸法

YOGA、マインドフルネス、ハタヨーガのゴールは共に「苦悩からの解放」ですが、アプローチの方法が異なります。

例えば、ハタヨーガはナーダ音に集中する瞑想法で心の動きを止めて不安から自由になるというもの。瞑想の準備としてポーズ、呼吸法、食事などで自律神経を整える必要があると説明し、呼吸法を実践。

また、瞑想を深めるためのポーズと呼吸法について学ぶクラスでは、太陽礼拝で体を動かし、次に浄化の呼吸法で集中力を高め、皮膚の下で起こっている体の感覚に意識を向けて瞑想へと移行します。段階を踏むことで自然と体と心が整い、瞑想の心地良さを実感できました。

瞑想・マインドフルネスの先駆者たちが初対談

荻野淳也×向井田みお×中村悟
企業に瞑想、マインドフルネスを導入するとどうなるか?

企業における瞑想やマインドフルネスの導入法とその効果について、進行役を務める世界最大級のマインドフルネスカンファレンス「Wisdom2.0Japan」共同開発者の荻野淳也氏、ヤフー株式会社でビジネススキルとしてマインドフルネスを広める中村悟氏、ヨガインストラクターの向井田みお先生が意見を交わしました。

ヤフーでは、60分のマインドフルネスワークショップを7週間にわたり開催したところ、コンディションのセルフマネージメント力が高まり、72.68%の社員がプレゼンティズムを維持できたという結果に。ヤフーのような大手だから導入できたのではという意見に対し、「企業の大小は問題ではなく、成果を数値で見える化し、熱量を持って発信するのが大事」だと中村氏。

また、「押し付けると拒絶されるため、挙手制にしてやりたい人を受け入れ、参加した人に変化があると周りもやってみようという衝動にかられる」とアドバイス。ヤフーの取り組みを聞いた向井田みお先生は、「国内の企業で瞑想やマインドフルネスが広まっていることは驚きです。素晴らしい!」と絶賛していました。

海外講師のレッスンが身近になるのもオンラインの醍醐味

有名講師がプライベート感覚のレッスンを
自国から配信!

直接会う機会が少ない海外講師のレッスンを気軽に受けられるのも楽しみのひとつ。
自宅から配信する講師もいて、まるでプライベートレッスンを受けている感覚に。

ヨガ界のロックスターSadie Nardiniは、力強い呼吸と一緒にコアの強化や有酸素運動を行った後、ロック・ユア・ボイスと呼ばれるエネルギーを取り除く瞑想を行いクリアな心身に。
Will Dupreyは、呼吸の状態を観察しながら瞑想を行い、古典的な太陽礼拝や座位のポーズ、ムドラを意識した呼吸法へと続き、体と心を安定化。
また、James’ Wongは、陰ヨガのポーズを行いながら足裏や腸腰筋などのトリガーポイントを刺激して筋膜をリリース。体が軽くなり視界まで開けるような感覚を味わえました!

他にも気になるクラスをピックアップ!

好奇心の赴くまま
気になるクラスにジョイン

内山理名さんは、忙しい女優業の合間に実践している「自分に戻る」ための30分ヨガをレクチャー。太陽礼拝や仰向けのリラクゼーションポーズで意識を内側に向けた後、完全呼吸法で体を新鮮な空気で満たしリセット完了。緊張や不安で無意識に硬くなった体がほぐれ、一日の中で自分を労わる時間の大切さを実感しました。

友永乾史先生のクラスは、ほぐして、ゆるめて、整える60分。体の隅々まで丁寧に動かし、筋肉の緊張や硬くなった関節をゆるめニュートラルな状態に調整。体の変化はシャヴァーサナ中に顕著に感じられ、血流が良くなって指先まで温かく、腰の痛みや脚のむくみもスッキリ!

運動量が多く達成感を味わえたのが、Youtubeチャンネル登録者数14.2万人を誇る山口絵里加先生のクラス。ヨガ、ピラティス、筋トレを組み合わせた独自メソッド「美コア」で「免疫力を上げる」がテーマ。胸式ラテラル呼吸を意識して、骨盤調整、美脚、美尻に効くエクササイズを行った後、畳みかけるようにスクワットで下半身を強化。座学タイムもあり、「免疫力を高めるために必要なビタミンDを生成するために、ベランダに出て太陽を浴びることを忘れずに」とアドバイスするなど学びの多い90分でした。

【まとめ】
ヨガがあってよかったと、再確認した3日間

初めてのオンラインヨガイベントは、いかがでしたか?
オンライン上でのつながりは無機質なイメージですが、実際は世界中の人と同じ瞬間を共有でき、自分ともつながる時間を持てたことで、自粛下で募る孤独感や心のざわめきから解放された人は多いのでは。
人数制限がなかったり、国内外の先生のクラスを軽やかに行き来できたりするのもオンラインの醍醐味でしたね。再確認したことは、絆を阻む不安を払拭しつながりを生むヨガの役割の偉大さ。
また、大変な状況を受け入れて今できるアクションを起こすという、ヨガで育んだ柔軟なマインドが発揮されたイベントだったと感じています。今年の経験を自信に変えて、来年はいつもの場所で笑って会えますように!